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2018.11.13

WING

ダイフク、新千歳に手荷物搬送システムを導入

同社の国内初受注、海外だけでなく国内にも進出

 各種搬送システム大手のダイフクは11月13日に、最新の手荷物搬送システムを新千歳空港国際線旅客ターミナルビルに納入すると発表した。海外市場が中心のダイフクの空港システム事業としては、これが国内初の受注となる。
 今回新千歳に納入するシステムは、各種コンベアのほか、最新のカメラ式バーコードスキャナーや搬送中の手荷物を常時監視・追跡するソフトウェア等で構成されている。従来型システムと比べると、手荷物タグの読み取り精度が向上しているほか、3次元リアルタイムでの手荷物情報管理が可能となっており、常に手荷物が空港のどこにあるかを追跡できるとのこと。
 ダイフクは、「本システムでの導入で、受託手荷物の遅延・未着を未然に防止し、管理コストの低減を図るだけでなく、利用者の顧客満足度向上にも寄与する」としている。また今回が国内初受注となったダイフクは、「これを契機に海外での納入経験を活かした先進的な空港向けシステムを、国内空港に向けて導入展開を積極的に進めていく」としている。
 ダイフクの空港システム事業は、2007年に買収した海外メーカーを中心にスタートした事業で、2018年現在では米国Jervis B.Webb社、英国Daifuku Logan社、ニュージーランドBCSグループといった海外会社が連携して展開している。既に世界で500以上の空港に手荷物搬送システムをはじめとする各種システム、運用や保守・管理サービスを展開しており、世界トップクラスのシェアを持っている。
 

 

※写真=海外空港で導入されているダイフクのBHS。新千歳でも構成を最適化したものを導入するとのこと(提供:ダイフク)

※写真=新千歳ではカメラ式バーコードスキャナーを導入、タグのバーコードだけでなく手荷物の色や形を認識して最後まで追跡可能とのことだ(提供:ダイフク)