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2023.10.03

WING

防衛省・自衛隊、血液製剤確保の有識者検討会

 南西地域とのスムーズな態勢など構築へ

 防衛省・自衛隊は来る10月6日、有識者による戦傷医療の輸血に関する第1回目の検討会を行う。これは昨年12月策定の国家防衛戦略に定めた、血液製剤を自律的に確保・備蓄する態勢を着実に実現させるための検討。松本尚防衛大臣政務官のもと、輸血療法の有効性や安全性について、医学的・倫理的観点から検討して、その妥当性の提言をまとめる。
 国家防衛戦略では、自衛隊衛生について、持続性・強靱性強化の観点から、危険を顧みずに任務を遂行する隊員の生命・身体を救う組織へ変革することが明記された。各自衛隊で共通する衛生機能などを一元化して統合的な運用を推進し、防衛医科大学校も含めた自衛隊衛生の総力を結集できるよう、戦傷医療能力向上の抜本的改革が必要だとした。