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2023.10.04

WING

世界の航空貨物需要、19カ月ぶりに前年超え

 市場のシグナルはまちまち、不透明感も

 国際航空運送協会(IATA)は10月3日(ジュネーブ現地時間)、今年8月の世界の航空貨物市場のデータを公表した。それによれば、航空貨物需要(CTK)が19カ月ぶりに前年同月比を上回ったことを明らかにした。具体的には2022年8月実績に比べ、1.5%増加したとのことで、このうち国際線は1.2%上回った。
  貨物搭載スペースの供給量を表す貨物トンキロ(ACTKs)は、昨年8月実績と比較して12.2%増加した。国際線は11.8%増えた。IATAによれば、供給量の拡大は航空会社が北半球の夏の旅行シーズンのピーク需要に対応するために運航数を増やしたためで、航空機のベリースペースのキャパシティが前年同期比30%増加したことが大きく関係していると分析した。