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2023.10.09

WING

三菱重工、種子島のアカウミガメ保全調査支援

 社内外総勢48名がボランティア参加

 三菱重工グループは鹿児島県種子島のアカウミガメの保全調査を支援している。種子島は日本の基幹ロケットで、三菱重工業が開発・製造、打上げに係わるH-IIAなどのロケットの射場がある一方、国内第二のアカウミガメ産卵地。新型コロナパンデミックが収束した今年度は、3年ぶりに社内外のボランティアスタッフを募集し、調査を行った。同社グループでは、NPO法人アースウォッチ・ジャパン(東京都文京区)を通して、保全調査を支援しているという。
 この保全調査は絶滅が危惧されるアカウミガメが過去に産卵を目的に種子島へ来たことがあるかといった回帰性のほか、体の大きさや産卵成功率などを調査。個体の保全や産卵地の環境健全化を図ることを目的に毎年実施しているもの。識別調査した個体数は2015年からの通算208頭に上り、アカウミガメの生態を解明する有益なデータとして活用されている。

※この記事の概要
・個体数減少に歯止めかからず
 種子島の産卵回帰率は25.6%と低調 など