ウイングトラベル
「20歳初めての海外体験プロジェクト」始動
アジアなど10カ国・地域に200人無料招待
日本旅行業協会(JATA)アウトバウンド促進協議会(JOTC)は11月13日に東京都千代田区のJATA本部で臨時全体会議を行い、2019年度の活動方針を発表した。19年度は観光庁、文部科学省、外務省と連携し若年層の海外旅行需要喚起を目指す活動「20歳初めての海外体験プロジェクト」を実施するのを始め、BtoB、BtoC向けに展開している活動内容をさらに充実化させて、アウトバウンドマーケットのさらなる活性化を目指す。方面別の部会では、商品化に直結する新たな観光素材の開拓や周遊旅行の拡大・強化などそれぞれのデスティネーションの実情にあわせた活動を展開し、各方面への送客拡大に結びつけていくことを目指す。
菊間JOTC会長、今年の出国者数過去最高更新へ
東京五輪で需要停滞懸念、19年に2000万人達成を
臨時会議の冒頭でJOTCの会長を務める菊間潤吾JATA副会長があいさつに立った。菊間JOTC会長は「今回の臨時会議にはJOTC会員や各国の大使館・政府観光局の関係者を始め約160人が参加しており、アウトバウンドマーケットの拡大に向けた期待が感じられる。今年は9月の台風や北海道胆振東部地震といった自然災害による空港閉鎖で出国者数の動向が心配されたが、前年同月比プラスで推移した。そうしたことから、今年は2012年の1849万人という記録を上回ることができそうだ」と述べ、今年の出国者数が過去最高を更新する見通しである考えを示した。加えて「われわれは2020年に日本人出国者数2000万人ということを目標としている。ただ、オリンピック・パラリンピック開催時には一時的に海外旅行需要が停滞するという過去の事例がある。そうしたことから、なんとか2019年のうちに2000万人を達成できるとよいと考えている」と述べた。
官民一体で若者の海外旅行を推進
文化・スポーツ交流や在外公館訪問を柱に
JOTCの19年度事業計画、需要喚起で新企画
欧州の食で20〜30選、中近東アフリカ秘境20選など
※写真=臨時会議冒頭であいさつする菊間潤吾JOTC会長
※写真=JOTCの臨時全体会議には会員や各国大使館関係者など約160人が出席した