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2023.10.16

WING

23年度上半期緊急発進は424回、頻繁な中露機接近

 中露爆撃機の共同飛行、中国空母艦載機発着など

 統合幕僚監部は10月13日、2023年度上半期に行った緊急発進(スクランブル)状況を発表。今年4月1日から9月30日まで424回行っており、前年度同期と比べて22回少なくなったことが分かった。緊急発進回数は10年前の2013年度から頻度が大幅に増えており、今年度上半期も減少傾向とはいえ引き続き高い水準で推移し、警戒感を強めている。

 424回のうち、推定も含めて中国機に対して行ったのは304回で、全体の72%を占めた。これは前年同期よりも36回減少したことになるが、引き続き頻繁に日本領空への接近が行われているとした。一方、ロシア機を対象にした緊急発進は110回で、全体の約26%となった。前年同期よりも15回多くなったが、高頻度化した13年度以降の中では比較的低い水準だった。そのほか、台湾機に対して1回、北朝鮮機に対して2回、その他に対して7回行った。