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ハナツアージャパン、通期業績予想を下方修正
自然災害で全事業減益、第3四半期は増収減益
HANATOUR JAPAN(ハナツアージャパン)が発表した2018年12月期の第3四半期(1〜9月)連結決算によると、売上高は前年同期比6.6%増の60億円の増収だったものの、営業利益は38.9%減の7億7100万円、経常利益は40.2%減の8億3100万円となり、四半期純利益は32.8%減の6億1400万円と、増収減益だった。台風や地震などの自然災害により売上高が伸び悩み、売上原価や販管費の増加を吸収しきれず、全ての事業が減益となった。
これを受け、通期業績予想を下方修正した。売上高は前回予想比16.5%減の78億8000万円、営業利益は同比59.5%減の8億6900万円、経常利益は65.4%減の7億3300万円、当期純利益は61.7%減の5億4700万円に修正した。
前期比でも、売上高0.6%減、営業利益50.5%減、経常利益61.1%減、当期純利益57.2%減となる水準で、減収減益となる見通しだ。
修正理由について同社では、6月の大阪北部地震、7月以降の台風、9月の北海道胆振東部地震と自然災害が相次ぎ、とくに9月の台風21号では関西国際空港が数日間閉鎖され、インバウンド市場全体に甚大な被害を及ぼし、同社グループの業績にも多大な影響を及ぼしたとしている。その結果、同社グループの旅行事業、バス事業、免税販売店事業、ホテル等施設運営事業の各事業の売上が当初予想を下回る見込みとしている。
※写真=ハナツアージャパンのセグメント別の通期業績予想(決算発表資料より)