記事検索はこちらで→
2018.11.15

WING

国交省、航空従事者の飲酒基準検討会を開催

相次ぐ飲酒事案、飲酒基準の見直しへ向かうか

 国土交通省は11月14日、「第1回航空従事者の飲酒基準に関する検討会」を11月20日に開催すると発表した。これは航空業界で運航前日の過度な飲酒に起因する定期便遅延事案が続出している状況を踏まえ、開催するもの。
 国交省は、本検討会で操縦士協会や医療関係者ら専門家を委員として招き、諸外国の運航乗務員の飲酒関連基準や他の運送事業者の飲酒関連基準を参考にしつつ国内における飲酒に関する基準の検討を行うとのことだ。
 日本の航空業界では、ここ一カ月で飲酒起因の事案が相次いで発生している。10月25日にはANAウイングスの乗務員が、飲酒による体調不良で乗務員を交代した結果、乗務予定便5便が出発遅延を起こしているほか、10月28日には日本航空国際線の副操縦士が、ロンドン・ヒースロー空港で基準を大幅に上回るアルコールを検知したために逮捕される事案が発生、そして11月14日にはスカイマークの機長が乗務前のアルコール検査で陽性反応が出た結果、機長を交代して乗務予定便に出発遅延が発生している。