日豪防衛相会談、緊急事態の共同対処深化など議論

　日米指揮所演習に豪州初参加、3ヵ国協力強化へ

　木原稔防衛大臣は10月19日、オーストラリアのリチャード・マールズ副首相兼国防大臣の訪問を受けて日豪防衛相会談を行った。木原大臣は価値観と戦略目標が豪州と完全に共有していることや、防衛協力があらゆる分野に拡大していることを歓迎すると、日豪の主権および地域の安全保障上の利益に影響を及ぼしかねない緊急事態にも十分連携できるよう、防衛協力の実効性を高めていく考えを示した。
　会談で両大臣は、日豪防衛協力の実効性を高める上で、運用協力・共同訓練の深化と相互運用性向上が重要だとした。その上で、今年8月の日豪円滑化協定発効直後に、日豪のF-35A戦闘機が相互に展開し、訓練に適用されたことを挙げ、各種運用協力・共同訓練が進展していることを確認したとしている。