ウェールズ、航空便拡充で日本人観光誘致強化

カタール航空と合同セミナー開催

　英国ウェールズ政府はカタール航空（QTR）と共同で3月28日に旅行会社を対象とした「ウェールズデスティネーションセミナー」を開催した。今回のセミナーはQTRが5月からドーハとウェールズの首都であるカーディフを結ぶ路線を新規就航するのにあたって企画されたもの。当日は、ウェールズの観光資源に関する最新情報に加え、QTRからはカーディフ線の詳細や日本路線のプロダクトに関する最新情報について説明が行われた。
　ウェールズと日本のつながりはこれまで、日本の大手電機メーカーや自動車メーカーが現地生産拠点を展開していることから、経済的な交流が中心だった。しかし、2016年に日本旅行業協会（JATA）が選定した「ヨーロッパの美しい村30選」にウェールズにあるコンウィが選ばれたことを契機に、日本からウェールズへの旅行商品が相次いで造成され、観光目的での訪問者数が増加基調にあるという。

　中嶋日本代表「美しい村選定で観光に脚光」
　ラグビーW杯開催で双方向交流促進に期待

　セミナーであいさつしたウェールズ政府の中嶋竹春日本代表は「コンウィがヨーロッパの美しい村に選定されたことで、ウェールズの観光が注目されるようになったほか、メディア露出も増加した。また、昨年にはJATAの『ヨーロッパ美しい道・街道20選』でも選定されたことで、さらなる観光の発展が期待される」と述べた。
　さらに5月からQTRのカーディフ線就航については「非常に楽しみにしている。ウェールズへの日本人訪問促進だけでなく、日本から英国への新たな玄関口としての位置づけも注目されることになる。加えて、来年にはラグビーワールドカップが日本で開催され、今後ウェールズとの双方向交流がますます活発になることを期待したい」と強調した。

※セミナーであいさつするウェールズ政府の中嶋竹春日本代表