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NAA田村社長、東アジア好調で冬ダイヤ8割超に
台湾・韓国は19年以上に、グアム線も増便へ
成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は10月26日の定例会見で、成田空港の2023年冬期スケジュールについて発表した。コロナ禍の影響で通常の状況とは異なるため「あくまで参考値」ながら、期初の段階で国際線旅客便の週間発着回数が2774回になり、前年同期比で60%増、コロナ禍前の2019年同期比では19%減と、8割を超えて回復していることを明かした。
方面別で特に好調なのは近距離の東アジア線。台湾線では週269回で前年同期比96%増、19年同期比が1%増になり、韓国線では週492便で前年同期比118%増、19年同期比で50%と、コロナ禍前を上回る水準で推移していることが分かった。一方で中国線は団体旅客が完全に戻り切らず週418回で前年同期比152%増、19年同期比で33%減となった。またグアム線では週64便で、前年同期比129%増、19年同期比14%増とコロナ禍前を上回る水準で推移した。一方で北米をつなぐ太平洋線は週365便で前年同期比8%減、19年同期比44%減となり、前年をも下回るかたちとなった。
貨物便を含む1日の平均発着回数では、国際線が478回で前年同期比38%増、19年同期比15%減となった。そのうち旅客便が396回で前年同期比60%増、19年同期比19%減。貨物便が82回で前年同期比16%減、19年同期比12%増となった。国内旅客便は137便で前年同期比1%減、19年同期と同水準になった。
※この記事の概要
・9月の外国人はほぼ回復、日本人は半数程度
国内旅客は19年比8%増とコロナ前超え
・23年度上期、段階的な水際緩和で国際線急回復
国内線旅客は19年度に次ぐ第2位に
・10月直近の出国旅客、8割近くまで回復
構内売上好調、8月以降コロナ前より増加
・2次交通インバウンド需要に応えきれず
各交通機関と連携して新しい成田構想反映
・従業員不足で増便・新規先延ばし事例も など