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2023.11.01

WING

ANA、PW1100問題で国内・際合計で2412便減便

 1日約30便、約80億円の減収影響

 ANAホールディングスは10月31日、プラット&ホイットニーのPW1100G-JMエンジンに使用された粉末冶金にコンタミネーションが発生した問題で、1月10日~3月30日にかけて国内線・国際線あわせて1日あたり約30便の減便を行うことを発表した。期間中の減便数は国内線20路線で2267便、国際線は2路線145便、合計で2412便におよぶ。
ただ、エンジン取り下ろしから点検・部品交換・再搭載に至るまで、250日~300日もの長期間を要することから、年度を跨いだ4月以降の運航計画にも影響が発生する見込み。ANAとしては、来年度の運航計画を策定する際、あらかじめA320neoおよびA321neoが非稼働状態であることを考慮した計画を策定しなければならない様相だ。
 なお、減便対象となる便の予約を有する旅客に対しては、予約時に登録した連絡先などに順次連絡し、ANAアプリやウェブサイト、予約・案内センターなどを通じて便の変更、払い戻しを手数料なしで対応する。さらに、減便対象となる一部路線では、提携航空会社であるスターフライヤー、ソラシドエアが臨時便を計134便運航することが決定したとのことで、この臨時便がANAのコードシェア便として利用することができる。

※この記事の概要
・33機対象で1~2月に最大25機が非稼働に
・P&Wの追加検査プログラム   など