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2018.11.19

ウイングトラベル

ツーリズムEXPOジャパン2018、報告会開催

田川実行委員長「日本の中核・成長産業へ」

 日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)の主催3団体は11月16日、ツーリズムEXPOジャパン2018の報告会を開催した。今年のツーリズムEXPOジャパンは、5年目の集大成として一つの完成形を見た。実行委員帳の田川博己JATA会長は「課題もあるが感無量。ツーリズム産業が日本の中核産業、成長産業として発展していくための一定の成果を得た」と総括した。
 田川会長は「5年目を迎えて、ツーリズムEXPOを完成することの1点に絞って、B2BとB2Cの展開を進め、両方ともに一定の成果を得られた。B2Bは商談会で海外、日本のバイヤー、セラーから高評価をいただいたが、決して100点満点ではなく課題もある」と引き続き、課題解決に取り組むことを強調した。
 B2Cについても「良かったとの一方で、頑張ってという声もあったが、アンケートで90%以上から良かったと言っていただいた」と述べた。

 

 金井観光庁審議官、裾野広く観光の広がり実感
 久保日観振理事長、来年の関西で新たな段階へ

 来賓として出席した観光庁の金井昭彦審議官は、「今回、じっくりと見させていただき、素晴らしいイベントと実感した。とくに、今年は災害が多かったが、それを吹き飛ばそうという雰囲気の中でのイベントで、一丸となって向かっていくことが重要と改めて思った。北海道、西日本の観光復興を皆様と引き続き実施していきたい」と述べた。
 また、金井審議官は、「今年のツーリズムEXPOジャパンは最高の人数を更新したと聞いている。インバウンド、アウトバウンド、国内旅行の三位一体の素晴らしいイベントと思う。加えて、ツーリズム産業の裾野は広く、様々な観点から、各ブースが工夫を凝らし、非常に多様性に富んでいて、観光の広がりを実感した」とツーリズムEXPOの印象を語った。
 金井審議官は「観光産業は国の基幹産業、そして観光先進国となるための施策に取り組んでいる。来年は大阪・関西の開催ということで、新たな展開を期待している」と述べた。
 日本観光振興協会の久保成人理事長は、「ツーリズムEXPOジャパンを無事に成功裏に終えることができた。来年は関西で開催する。この5年間で積み重ねてきたことをベースに、次の段階に進みたい。新たな段階に進んだ第1回の大会を来年開催するということで、改めてご協力、ご支援をお願いしたい」と述べ、2018年の感謝と2019年のツーリズムEXPOジャパン大阪が関西・西日本全体を巻き込むイベントにする頑張りを込めて全員で乾杯した。

 

※写真=左から田川JATA会長、金井観光庁審議官、久保日本観光振興協会理事長