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2023.11.07

WING

三菱重工上期、防衛好調で受注高が前年度比1兆1186億円増

 PW1100G問題で一時費用200億円弱を一括計上

 三菱重工業が11月6日に発表した2024年第2四半期決算(4-9月)によれば、受注高が前年同期比ベースで実に1兆1186億円増加した3兆1370億円と、過去最高を更新するなど、受注高を大幅に伸ばすことに成功した。これは防衛関連の受注が好調に推移したことに加え、ガスタービンコンバインサイクル(GTCC)が引き続き好調だったため。エナジー、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙の3セグメントで伸ばすことに成功した。
 また四半期純利益が対前年同期比69.8%伸びた919億4400万円となったほか、売上高は10.3%増加した2兆692億7200万円、事業利益が84.1%増の1009億4800万円となり、経常利益に相当する税引前四半期利益が46.3%増えた1337億1400万円だった。売上、各利益でも過去最高を更新した。
 なお、国際共同開発プログラムのPW1100G-JMエンジンにおけるコンタミ問題に関しては、パートナー出資比率2.3%分に相当する200億円弱を一次損失として一括計上したことを明かした。

※この記事の概要
 泉澤CEO、「21事計の各種施策効果」強調
 受注高の年度進捗率68%、1兆円上方修正
 エナジーセグメント、受注高3055億円増
 航空エンジン、受注・売上収益とも伸び
 航空防衛宇宙、受注高が前年同期比7916億円増
 受注年度見通しを8000億円上積み
 24事計策定中、来年5月公表へ
 泉澤CEO、「収益力の強化と成長両立へ」 など