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2023.11.09

WING

ZIPAIR、来年3月に成田-バンクーバー開設へ

 就航6カ国9都市目に、アジア-北米乗継など期待

 ZIPAIR Tokyo(ZIPAIR)の西田真吾社長が11月8日、2024年3月初め頃を目途に、「成田-バンクーバー線の開設を計画している」ことを明らかにした。運航便数は当初週3往復便で計画しており、「状況をみながらデイリー化(週7往復便)していくために、少しずつ便を増やしていく」と話し、段階的に増便を図っていくことを示唆した。本邦LCCとして、バンクーバーへの乗り入れはZIPAIRが初めてのことになる。
 国際航空運送協会のスロット調整会議における調整を経てから決定することになるが、同航空としては運航ダイヤに関しては、日本を午後から18時より前の夕方時間帯に飛び立って、バンクーバーの朝時間帯に到着するダイヤとすることを目指す。他社便では18時台に成田を出発しているほか、全日本空輸(ANA)が羽田発21時台で便を設定。ZIPAIRとしては18時台よりも前に成田を出発するダイヤとし、需要の取り込みを図る。
 航空券の販売開始時期に関しては、「乗り入れ先の当局との調整を進めており、販売開始ができるようになれば速やかに公表するが、現段階では12月上旬から中旬を予定している」とした。気になる運賃に関しては、「これまで我々が米西海岸で展開してきたように、フルサービスキャリアとはかなり異なるレベルで提供してきており、バンクーバー線も同様に、ご期待頂ける運賃を出していきたい」とコメント。ZIPAIRはこれまで、フルサービスキャリアの半額程度の運賃を打ち出してきており、バンクーバー線でも同水準の運賃となりそう。ちなみに、コロナ明け以降、航空運賃は上昇傾向にあるが、バンクーバー線の往復運賃は概ね20万円後半~30万円程度で推移しているとのこと。ZIPAIRならば、その半額程度の運賃水準となることが期待できそうだ。

※写真=バンクーバー線の開設を明らかにする西田社長

※この記事の概要
・分厚いアジアコミュニティーが存在
 豊かな自然、レジャーなど溢れる魅力
・貨物需要への期待も   など