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2023.11.13

WING

JAL、サメ肌機体の大面積加工完了、燃費向上検証

 十分な耐久性確認、まずは国内線機材スタート

 

 日本航空(JAL)は11月10日に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、オーウエルと共に航空機の燃費改善に寄与するリブレットの飛行実証実験について、これまで十分な耐久性が確認できたとして、航空機の大面積施工による燃費改善効果への検証を行うと発表した。大面積加工した機体は737-800の国内線機材(JA331J)で、胴体下部の3ヵ所へ合計約25平方メートルの加工を行い、実際のフライトで省燃費効果が表れるのか検証を行う。
 この実証実験では、機体外板にサメ肌形状のリブレット施工の効果を検証する。飛行時にサメ肌形状が空気の流れによる抵抗を減少することで、航空機の燃費性能向上が期待できるというもの。これまで航空機(737-800)外板の60センチ平方メートルの範囲でオーウエルの施工方法による耐久性を検証してきたが、十分な耐久性が確認できたため、今回、大面積施工を完了させて、通常のフライトで実証実験を行うこととしている。

※写真=リブレット加工の様子と完成外観(提供:JAL)

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