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2023.11.16

WING

装備庁、連続射撃目指すレールガン研究・開発

 砲身の損傷軽減、目標上回る安定した初速

 防衛装備庁は11月15日の「技術シンポジウム」で、これまでに行ってきたレールガン研究の経緯や今後の目標などを発表した。研究では、砲身の耐摩耗性の向上などを課題として、連続射撃に対応できるよう目指してきたという。最近行った実験では、砲身命数120発以上、弾丸初速が秒速2000メートル以上を目標に発射実験を行い、砲身レールの損傷を低減させ、安定した繰り返し発射を達成。さらに初速の実績最大値が目標値を上回ったとして、同研究が順調に進んでいることを示した。
 発表を行った陸上装備研究所の弾道技術研究部火力・防護力評価研究室防衛技官の田原芳基氏によると、過去の実験では発射実験を行った砲身レールには、打ち出す弾丸との摩耗などによる損傷が目立ち、特に弾丸の初期位置付近の損傷が顕著で、それらの損傷によって初速の低下が見られた。