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国内航空機生産8月、前年比21.7%増の1198億円
PW1100G課題も広胴新造機市場は回復の兆しも
今年8月の国内航空機生産額(製造・修理)は、対前年同月比約21.7%増加した1197億9100万円(22年8月:984億3500万円)となった。2021年8月の生産額は992億7000万円、2020年8月の生産額は926億9900万円にまで落ち込んでいたが、787型機の生産レートの上昇などもあって、生産額の回復が進んだかたちだ。ちなみに、コロナ禍前の2019年8月の生産額は1232億3000万円で、今年8月の生産額はわずかながら届かなかった。
新型コロナパンデミック、787品質問題など、日本の航空機産業を悩ませ続けた要因が解消しつつあり、先ごろ開催されたドバイ航空ショーでもボーイングが787型機の受注数を積み上げるなど、コロナ禍ですっかり冷え込んでいた広胴機市場にも回復の兆しが見えてきた。
※写真=8月の国内航空機生産額は前年比21.7%増の1198億円に。写真は今後生産拡大が見込まれる787型機(提供:ボーイング)