記事検索はこちらで→
2018.11.21

WING

F-35の列線整備を新技術で容易化

タブレットでALISにコネクト

 米空軍ヒル空軍基地では先頃、列線整備員がF-35A戦闘機の整備作業でハイテク技術を応用した手持ちタブレットの使用を開始した。このタブレットはラップトップ・コンピューターを補強するもので、「ポータブル整備エイド」と呼ばれ、屋外の列線において整備兵がF-35AのALIS(Autonomic Logistics Information System)に接続することができる。ALISは全てのF-35の「健康」維持のためのワンストップショップであり、飛行データから航空機の状態や補給情報を追跡するのに使用される。
 従来はALISへのログ入力のためフライトラインを離れなければならなかった。それがネットワーク化されたタブレットの導入で整備員は、作業指示やその他の情報をお互いにアップデートできるようになった。古いラップトップはWIFIが使えず、リアルタイムの情報共有もできない。タブレットを持った整備員は列線で航空機から次の航空機へとより敏速に移動でき、整備作業が迅速化できる。
 第388整備群は約200台のタブレットを配備し、整備員が任務をより速く、効果的に行えるようになったという。

 

※写真=手持ちタブレットを見る米空軍ヒル基地のF-35整備員(提供:米国防省)