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2023.12.13

WING

東急建設、天井効果利用した天井吸着移動ドローン開発

 狭小空間で従来比30%長い連続飛行時間達成

 

 東急建設は、東京都市大学と共同で、「天井吸着移動型ドローン」を開発した。これは東急建設と東京都市大学理工学部機械工学科の西部光一准教授、機械システム工学科の関口和真准教授が共同開発したもので、ドローンが天井のような“上壁”に近づくと、プロペラによって生成される旋回流が上壁と干渉し、ドローンと上壁間の気圧が下がって上昇する力(推力)が増大する、いわゆる「天井効果」を利用して建築物の天井裏やピットなどの狭所空間において、従来ドローンよりも安定かつ長時間飛行が可能な「天井吸着移動型ドローン」を開発したもの。
 従来、作業員のアクセスが困難な建築物の天井裏やピットなどの狭所空間では、ドローン近傍の上下に存在する壁面による天井効果や地面効果など、壁面とプロペラ気流の干渉によって安定した飛行が難しいという課題があった。そのため需要が見られる一方で、狭所空間におけるドローン利用が活発とは言い難い状況となっている。

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