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2023.12.20

WING

温暖化要因の飛行機雲、発生抑制には高度調整も有効

 DLRらが気候に最適化した飛行高度調整で実証

 

 ドイツ航空宇宙センター(DLR)などの国際的な研究チームは、飛行高度を調整することで長時間形成される飛行機雲の発生を回避できることを実証することに成功した。
 大空に長く尾を引く飛行機雲。飛行機雲が描く真っすぐな線の美しさに魅了されてきた人も少なくないはずだ。ところがこの飛行機雲は現在、地球温暖化の一因であることが指摘されている。その発生を抑制するための研究が、さまざまな機関によって展開されている。
 そうしたなかDLRは、ユーロコントロールマーストリヒト上空管制センター(MAUC)らが共同で研究・実証を実施した。この実証成果についてDLRらは、航空輸送がもたらす気候変動影響を大幅に削減するための重要な一歩であることを強調した。
 新型コロナパンデミックが発生したことで、2021年の航空交通量は例年に比べて大幅に少ないものだった。そうしたなかDLR大気物理学研究所とMUACの研究チームは、この状況をドイツ北西部とベネルクス諸国の上空における分析に利用した。

 

※写真=青空に真っすぐに描かれる飛行機雲。実は温暖化の要因として指摘された厄介者だ

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