ウイングトラベル
■「人工知能がもたらす人間と社会の未来」講演
新井紀子教授「AI使いこなす読解力と判断力を」
今回の「JTB Group New Year Partnership Meeting 2024」では、数学者で国立情報学研究所社会共有知研究センター長の新井紀子教授による「人工知能がもたらす人間と社会の未来」と題する特別講演が行われた。
同教授は「AIの壁」として「AIは旅行で必要な程度の翻訳、簡単なプログラミング、単純なブログ、そこそこの音楽、単調な対話の相手などはAIで代替可能だが、バックオフィスの仕事は、DXとAIによってかなりの部分が代替される。ただし、AIを使いこなせるのは、読解力が高く、メディアリテラシーが十分にあり、専門性を具えている人が、自らの専門で使う場合のみ」と説明。さらに、内容の「正しさ」は保証できず、そもそも「正しさ」をチェックしないし、できないと、AIを使う難しさを語った。