★2023年の訪日外客数は2506.6万人に

2500万人突破、コロナ禍前の約79%まで回復

　日本政府観光局（JNTO）が発表した2023年暦年（1〜12月）の訪日外客数は2506万6100人となった。前年比では約6.4倍増、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年との比較では21.4%減となった。4月の水際対策撤廃以降右肩上がりで急回復。単月ベースでは10月に初めてコロナ禍前の数値を上回り、12月まで同様の流れが進んだことが今回の実績につながった。JNTOは昨年3月に策定された第4次観光立国推進基本計画において、旅行消費額・地方部宿泊数などによる新たな政府目標が掲げられていることを踏まえ、これらの実現に向けて市場動向を綿密に分析しながら、戦略的な訪日プロモーションに取り組んでいくとしている。

23年の出国日本人数は962.4万人に 　1000万人に届かず、回復率は約48%にとどまる

　一方で2023年の出国日本人数は962万4100人となった。前年比では約3.4倍増となったものの19年比では52.1%減となった。水際対策撤廃後は回復傾向にあり、8、9、11月では単月で100万人を突破する動きを見せたものの、円安などの経済要因などが響き、訪日外客数と比べると回復に向けた動きが鈍くなる結果となった。

　韓国からの訪日客が19年比24.6%増 　シンガポールや米国などもコロナ禍前超えに

　23年12月の訪日外客数は273.4万人 　19年比8.2%増、コロナ禍前超えに