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2024.01.31

WING

羽田事故で管制官とパイロットの緊急会議

 “ナンバー1”含め出発前の情報提供は重要

 国土交通省航空局は1月30日、今月2日の航空機衝突事故を踏まえて管制官とパイロットによる緊急会議を羽田空港で開いた。この会議には、羽田で管制業務を行う管制官6人と、航空各社や官公庁、航空機使用事業者などの23団体からパイロット34人が参加し、双方の交信について意見交換を行って、最適な交信のあり方などを探った。
 この度の緊急会議では、主に3つのテーマに絞っており、1つ目は羽田の管制官が運用状況別にどのような意図や期待を持って完成指示や情報提供を行っているのか。2つ目はパイロットが離着陸の際に気を付けている点で、操縦室内での操作やコミュニケーションのほか、管制官に対する指示や情報提供の期待について。3つ目が管制官とパイロットが相互に理解を深めて誤解なく有益な交信を行うためにはどうすればよいかということ。航空局によれば、羽田空港の滑走路使用状況や風向きなどの各状況を踏まえつつ、航空機の発着に直接関わる当事者同士が顔を合わせて、より安全で確実な交信を追求したとしている。