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スカパーJSAT、レーザーで宇宙ごみ除去スタートアップ設立
29年にレーザー除去開始、衛星ライダー事業の展開も視野
スカパーJSATは1月30日、レーザーを用いて宇宙ごみ(スペースデブリ)除去を目指したOrbital Lasers(オービタルレーザーズ)を設立したことを発表した。同社はスペースデブリ除去サービスを、2029年度に提供開始する予定だ。さらに、そのレーザー技術をさらに活用・発展させて宇宙用LiDARを衛星に搭載することで、民間事業者として世界初となる衛星ライダーによる高精度な地表面情報の提供を行う衛星ライダー事業の拡大も目指す。
オービタルレーザーズの設立は去る1月12日のこと。2020年6月に発表した世界初となるスペースデブリをレーザーで除去する衛星ミッション部分の設計・開発を理化学研究所と進めてきたところ、スカパーJSAT発のスタートアップを立ち上げることが決まった。
※この記事の概要
・膨大なデブリ、1ミリ超なら1億個以上
持続可能な宇宙環境は喫緊課題
・レーザーの利点、デブリ自身が燃料に
衛星同士の接触もなく安全に除去 など