航空貨物需要、23年は前年比1.9％減、コロナ前比3.6％減退

　12月は記録的な成長記録も地政学・経済的リスク散見
　

　国際航空運送協会（IATA）がまとめた2023年の航空貨物市場に関するデータによれば、経済の不確実性が散見されたことにも係わらず、航空貨物需要を表すCTKは前年同期比1.9％減と、2022年をわずかに下回る結果に踏みとどまったことが明らかになった。これはコロナ前の2019年の実績と比較すると、需要は3.6％減退した。
　需要はやや減退した一方で、航空貨物搭載スペースの供給量を表すACTKは、前年同期比11.3％増加。2019年と比較しても、2.5％上回る結果となった。
　また、12月単月に関しては「例外的」に好調な月となり、CTKは前年同月比10.8％と好調だった。とくに国際航空貨物需要は＋11.5％もの成長を記録した。IATAによれば、過去2年間で最も力強い成長だった。

※写真＝昨年の航空貨物需要は対前年比で小幅な減退に。12月は記録的な伸びがみられた