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2018.11.28

WING

ジェットスター・ジャパン、20年度にA321LRを3機導入

中距離国際線に進出も、東南アジアなど展開視野

 ジェットスター・ジャパンが2020年に3機のA321LRを導入する方針を固めた。11月27日に、片岡優社長が都内で記者会見に臨み、明らかにした。A321導入にあわせて、ジェットスター・ジャパンは「今後は中距離国際線への参入を本格的に検討していきたい」(片岡社長)とし、東南アジアなどを視野に中距離国際線への参入方針を明らかにした。ちなみに、A321LRの航続距離は最大7400キロメートル。東京からでも、豪州やインドまでターゲットにすることができる。片岡社長も「豪州やインドまで飛ぶことができるので、そのレンジ内であれば、すべて就航を想定できる就航地」との見解を示しており、中距離国際線参入にあたって幅広く就航地を検討していく考えだ。
 片岡社長は「A321LRを導入する際には、まずは国内線既存路線。とくに混雑空港の路線、需要が高い路線に特化して活用したい」としており、まずは国内線で需要のパイプが太い路線への投入を考えている様相だ。それというのもジェットスター・ジャパンは80%後半の高い平均搭乗率をコンスタントに叩き出すことに成功しており、予てより現有のA320ceoよりも大きな機材の導入検討が囁かれていた。A321LRは最大で244席の座席を設定することが可能で、運航中のA320ceoの180席と比べると、大幅に座席数を増やすことができ、旺盛な需要の更なる取り込みを狙う。
 あわせて「国際線において、スロットの取りにくい空港や需要の強い路線に投入する」としており、長い航続距離と大幅に増加することができる座席数を生かした戦略を展開する方針だ。
 今年で就航7年目を迎えたジェットスター・ジャパンは今年10月、就航当初に目標に掲げていた24機体制を整備することに成功。来春には25号機を導入する。2020年度に導入するA321LRは26-28号機となる計画だ。
 片岡社長は「市場環境の変化や大きなイベントの開催とともに、日本国内空港のキャパシティも増加する予定だ。それに伴い、私たちLCCとしても需要を拡大していきたい」とし、2020年に3機のA321LR導入した後についても、「需要に追いつくように、需要をカバーすることができるように、路線および運航機材を拡大していきたい」と話した。

 

※写真=JJPはA321LRの導入を決定。記者会見にはエアバス・ジャパンのステファン・ジヌー社長(写真中央左)も駆けつけ、片岡社長と記念撮影に臨んだ