欧州委、大韓航空のアシアナ買収を承認

　買収向けた残る障壁は米国承認のみ

　欧州委員会は2月13日（現地時間）、大韓航空によるアシアナ航空の買収を承認したことを発表した。欧州委員会はこの承認について、大韓航空が提示した条件を完全に履行することが条件との見解を示した。
　大韓航空によるアシアナ航空の買収を巡っては、去る1月31日に日本でも公正取引委員会が買収を承認。大韓航空は最大のハードルになるとみられた隣国・日本の競争規制当局による承認を歓迎していた。今回の欧州委員会による買収承認で、両航空の合併承認に必要な14カ国うち13カ国・地域が合併を承認したことになる。すでにトルコ、台湾、タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナム、韓国、シンガポール、オーストラリア、中国、英国、日本、そして今回のEUで買収に関する審査プロセスを終えたことになり、残す障壁は米国による承認のみとなったかたちだ。

※写真＝大韓航空によるアシアナ航空買収に向けて前進。残す障壁は米国の承認のみとなった（提供：大韓航空）