WING
新艦艇30FFMで基本設計プロセスが変化
試設計後に企画提案を実施、民間提案踏まえ基本設計
防衛装備庁は先頃、新艦艇30FFMの建造契約を三菱重工と締結したが、建造契約に至るプロセスが従来の艦艇と異なっており、その変化について去る11月13、14日に開催した技術シンポジウム2018で説明を行っている。
従来の艦艇では防衛装備庁の艦船設計官が基本設計を行ったのち、造船会社と契約を行ったのに対して、30FFMでは試設計を行ったのち防衛省全体として企画提案要求を造船会社に提示して企画提案著の提出を求め、装備庁と海上幕僚監部が合同で担当会社を評価・選定する。選定企業から提出された企画提案を基に基本計画、基本設計が行なわれるという流れとなっている。
毎年建造会社が変わることなく、今回は三菱重工が8隻を受注することが予め決められている。また、提案で2位の評価を受けた三井造船が下請会社として一部の艦を建造する。2018年度は2隻を三菱重工が受注し、1隻は三井造船が下請として建造する。まとめ買いと似た考え方で、建造コストの低減が期待される。
※画像=30FFMのイメージ図(提供:防衛装備庁)