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エアバスヘリ、神戸事業所拡張、約2万平米に
MRO対応格納庫増設で収容能力60%拡大
エアバス・ヘリコプターズのオリビィエ・ティリエ社長が11月29日、開催中の「国際航空宇宙展2018 東京」において、神戸事業所を拡張することを明らかにした。ティリエ社長は「我々のビジネスは成長しており、ビジネスが成長していることに対応して、より良いサービスを提供するために、新しいビルディングを立てることにした」とコメント。来年6月に着工して、同年11月には竣工することを目指す。
ティリエ社長は「現在、神戸事業所の格納庫は一度に中型ヘリ25機まで対応することができるが、新しいビルを建設することによって最大40機の中型機を一度に対応することができる」とし、MRO対応能力など「現在に比べて60%能力向上をすることができる」ことを明らかにした。ティリエ社長によると、MRO対応の格納庫のほか、倉庫や事務所なども追加整備する。こうした諸施設を整備することにより、「神戸空港内でおよそ2万平方メートルの敷地を保有することになる。神戸空港内航空事業では、最大の敷地面積を有することになる」との認識を示した。
エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンが神戸事業所を拡張する背景には、日本やアジア太平洋地域の市場が堅実な成長を続けているためだ。ティリエ社長によると、日本市場は今後20年間、毎年およそ2%の成長を見込んでいるという。
※写真=神戸事業所の拡張を発表するエアバス・ヘリコプターズ・ジャパンのオリヴィエ・ティリエ社長
※写真2=ジェネラルアトミクスが会場に持ち込んだ遠隔操縦無人機の地上管制装置。機体とともに型式証明を取得することを目指す(撮影:嶋田康宏)