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2024.03.07

WING

エレベーションスペース、南相馬市に衛星量産工場建設へ

 2030年には年6機程度、東北・福島を宇宙産業一大拠点に

 軌道上実験を行う環境を提供し、サンプルリターンまで回収可能な宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」(イーエルエスアール)の開発を進めているELEVATION SPACE(エレベーションスペース)の小林稜平最高経営責任者(CEO)は、福島県南相馬市に、「衛星量産工場を建設する」方針を明らかにした。
 小林CEOは「正式に場所が決定している訳ではない」と前置きしつつも、「我々としては連携協定を南相馬市と締結しているほか、福島をはじめとした東北地方を宇宙産業の一大拠点にしていきたいと考えている」と説明。「我々はプレイヤーとして、南相馬市を中心に拠点を構築していくことを想定している」と話した。
 衛星量産工場の着工については、「まだ先のこと。サービス化は2027年頃を計画しており、工場の着工は1~2年先のことになるのではないか」との見通しを示した。

※この記事の概要
・初号機「あおば」で技術実証、26年打上げへ
 27年からサービス開始、市場規模は?
・衛星搭載部品実証ニーズが旺盛

 中長期的には創薬・宇宙工場需要に期待