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2018.11.30

WING

ハネウェル、インマルサットのトータル通信サービスへ

航空機搭載装置、回線、アプリ含め防衛用に提案

 ハネウェルジャパンのロナルド・ロペスAPACディフェンス・シニアセールスディレクターは11月29日JA2018会場でWINGのインタビューに応じ、「衛星通信によるコネクティビティに力を入れ、インマルサットの回線販売代理店ともなってアンテナやルーターなどの航空機搭載衛星通信装置からゴーダイレクトなど各種通信アプリの提供までワンストップショップ化を図っていく」と話した。「JETWAVE」と名付けたインマルサット5衛星のKaバンド衛星通信サービスは、米空軍のWGSとコンパティビリティのあるもので、防衛向けにXバンド衛星通信を補完するものとして提案を強化していく考えを示した。
 ハードウエア面でも大型固定翼航空機だけでなく、ビジネスジェットやヘリコプターに搭載可能な小型の衛星通信アンテナなど一連のアンテナのラインナップを展示していた。コネクテッド・エアクラフト構想では、昨年日本にもデモンストレーション機が飛来して効果を実証した。防衛省のC4ISR強化のため、情報収集航空機から市ヶ谷に直接リアルタイムで情報が伝送できる体制などにKaバンド通信は最適という。旅客機の衛星通信が充実化している中で、大型ミッション機ではパイロットのフライトセイフティ的な通信はLバンド、ミッション情報はKaバンドという使い分けが有効になっている。
 更にヘリコプター向けの「アスファイア」Lバンド通信はローターの回転面を通しての通信が可能で、装置もコンパクトであり、映像も伝送可能という。このためドクターヘリに装備して、病院とのリンクにより病院到着前に受け入れ準備を行なえるなどのメリットがあり、提案しているところという。

 

※写真=ハネウェルジャパンのロナルド・ロペス氏(左)と大島亘氏

※写真=JETWAVEの名称でトータル提供のインマルサット衛星Kaバンド通信システムを提供。各種アンテナ類を展示(JA2018会場で)