【潮流】日米観光交流年にツアー造成を

　高橋一郎観光庁長官は先の記者会見で、コロナ後の日本人海外旅行の回復状況について、「機運醸成や海外教育旅行の促進、海外各国・地域のプロモーション活動に呼応して魅力発信などに取り組み、コロナ前の6割まで戻ってきている」と現状を説明した上で、「コロナ前水準と同等の2000万人に戻す目標達成に向けて相当な力を入れて取り組まなくてはならない」と語り、訪日アウトバウンドや国内旅行に比べて遅れている日本人アウトバウンドの回復が今年の課題であることを改めて強調した。
　高橋長官はこの1年を「国民のアウトバウンド回復に向けた機運醸成を図ったほか、インバウンド同様にアウトバウンドも個別のマーケットを具体的に分析をしながらそれぞれの国・地域の魅力の発信に取り組んできた」と総括している。
　とくに、昨年は2024年を「日米観光交流年」として、日米間の双方向観光促進に取り組むことで米側と協力覚書を交わした。日米間の姉妹都市交流や野球などのスポーツを通じての観光交流の推進を深めるとしている。