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2024.03.25

WING

中国測量艦が魚釣島沖出没、与那国と西表間通過

 台湾にごく近い海域南下、太平洋へ進出

 統合幕僚監部は3月22日、中国海軍のシュパン級測量艦(艦番号26)が沖縄県魚釣島周辺から与那国島と西表島の間を通過して太平洋へ進出したことを発表した。太平洋へ向かう中国艦艇の多くは沖縄本島と宮古島間を通過しているが、今回の航行では、より台湾へ近い位置であり、より狭い海域を南下していったことになる。
 統幕によれば中国の測量艦は同日午前5時ごろ、魚釣島西沖約70キロの海域を南方向へ進んでいるのを確認した。その後、南東方向へ進んだ後、与那国島と西表島の間を南西方向へ進み、太平洋へ航行した。
 このとき警戒監視・情報収集を行ったのは、海上自衛隊第12護衛隊(呉)の「とね」と第5航空群(那覇)のP-3C哨戒機だった。

※写真・図=中国海軍のシュパン級測量艦(艦番号26)と行動図(提供:統合幕僚監部)