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2018.12.03

ウイングトラベル

旅行における日本人の特性浮き彫りに

トラベルポート「旅行者デジタル活用調査」発表

 トラベルポートは、昨年に続き「旅行におけるデジタル活用実態調査」の結果を発表、旅行の計画や予約、さらに旅行中でのデジタル活用に関する実態が明らかとなった。なかでも日本は、中国をはじめとするアジア各国と比べ、音声検索や電子決済の割合が低く、デジタル活用の面において大きな特性が浮き彫りとなった。
 調査は世界1万6000人を対象に実施、今年は昨年の19カ国に加え、アジアやアフリカの6カ国を加えた25カ国と対象を広げた。まず音声検索による旅行検索の経験については、日本人は33%が回答、その割合は調査対象全25カ国中で最低となった(同率:カナダ、オーストラリア、ドイツ)。ちなみに国別でトップだったのは、中国とトルコで、全体の72%にのぼり、日本と2倍以上の差をつけた。
 またスマートフォンによる旅行予約と決済では、日本は38%がどちらも行ったことはないと回答、中国の3%、韓国、トルコの9%、インドネシアの10%、インドの11%と比べ、際立って高いことがわかる。なお、最も比率が高かったのはドイツとカナダの51%で、フランス(43%)、イタリア(41%)、ロシアとオーストラリア(38%)など、欧米諸国が占めた。
 レジャー旅行におけるデジタル利用に対する意識については、最も多くの日本人回答者が「非常に当てはまる」または「当てはまる」と回答したのは、「機器の故障やバッテリー不足が心配である」(49%)だったが、日本以外の国で同項目の割合が最も高かった国はひとつもなかった。調査全 25カ国平均で最も多くの回答者が多かった項目は「電子搭乗券やeチケットが旅行をより簡単にする」(68%)となったが、日本は25カ国中でその回答比率が最も低く47%にとどまっている。

トラベルポート「2018年旅行におけるデジタル活用実態調査」