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2024.04.02

WING

ANAグループ、5年ぶりに羽田格納庫で合同入社式

 新卒CA入社は4年ぶり、全職掌揃った久々の合同入社式に

 

 ANAグループは4月1日、羽田空港の同社格納庫において、グループ37社の入社式を挙行した。今年度の新入社員は過去最高水準の2848名。ANAグループが、グループ合同入社式を格納庫で開催したのは、2019年以来、実に5年ぶりのこと。コロナ禍でグループ全体での対面入社式を実施することができず、オンラインなどを駆使した入社式とすることを余儀なくされてきたが、ようやくコロナ前に実施されていた羽田空港でのグループ合同入社式という形態に持った。
 さらに、今年度は客室乗務員の新卒入社も4年ぶりとなった。これにより、全職掌が揃ったグループ合同入社式となった。ちなみに、コロナ明けの既卒者は昨秋、入社済みだ。
 この入社式にはサッカーのプレミアリーグ「ブライトン」に所属する三苫薫選手のほか、日本代表の森保一監督ら、複数のスポーツ関係者がサプライズでビデオメッセージを寄せ、新入社員を祝した。
 そうしたなかANAホールディングスの芝田浩二社長は5年ぶりの格納庫における入社式において新入社員に向け、「格納庫は、約5年に一度、航空機を部品レベルまで点検し、安全に空を飛び続けるための整備を行う、航空会社にとっては安全の原点となる場所。今日この場所で、ANA グループの一員となるにあたり決して忘れてならないことは、安全は経営の基盤であり社会への責務であること」と、安全の重要性をあらためて訴えた。
 芝田社長は今年1月2日の羽田空港における衝突事故、さらにはANAグループでは1971年7月に雫石上空で発生した52年前の事故に触れつつ、「維持していくべき安全には、運航にかかわる安全だけでなく、皆さんのそれぞれの職場、業務によって、食の安全、お客様からお預かりする個人情報、社員の作業安全など、様々なものがあるが、この格納庫で迎えた今日の日を、一人ひとりが責任感をもち、ANA グループの安全を維持していく一員となる決意の日だと心に銘じていただきたい」と強く訴えた。

 

※写真=実に5年ぶりに羽田格納庫でグループ合同入社式を挙行した

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