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NEDO、バイオジェット燃料事業に昭和シェル石油参画
燃料製造者参画で2030年頃実用・製品化に前進
バイオジェット燃料実用化に向けて、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトの下でバイオジェット燃料の開発を目指すIHI、三菱日立パワーシステムズ、東洋エンジニアリング、そして宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、燃料製造メーカーである昭和シェル石油と連携する。NEDOのプロジェクトでバイオジェット燃料を開発している各社と、燃料製造者である昭和シェル石油が連携することで、2030年頃の実用化に向けて、大きく前進することが期待できそうだ。
NEDOのプロジェクトの下でバイオジェット燃料の開発を進めているのは、IHIと神戸大学のグループと、三菱日立パワーシステムズ、東洋エンジニアリング、中部電力、JAXAのグループ。IHI・神戸大学のグループは、高速増殖型ボツリオコッカスを使ったバイオジェット燃料の生産一貫プロセスの開発に取り組んでおり、もう一方の三菱日立・中部電力・東洋エンジニアリング・JAXAグループは、高性能噴流床ガス化とFT合成による純バイオジェット燃料製造パイロットプラントを開発し、木くずなどのセルロース系バイオマスを活用しようとしている。いずれも2019年度には純バイオジェット燃料の製造を開始する予定にある。