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2024.05.16

WING

富山大・九州大・京大、プレート三重会合点を航空磁気探査

 九州大自開発の固定翼ドローン「Phoenix LR」活用

 富山大学、九州大学、京都大学の合同研究チームは5月14日、エチオピア・アジスアベバ大学およびエチオピア政府の情報ネットワーク・セキュリティ機関と協力して、エチオピア北東部・アファール凹地の「Tendaho Graben」および「Dabbahu-Manda Hararo Rift」において、九州大学の東野伸一郎教授が開発した小型固定翼ドローン「Phoenix LR」を使った広域航空磁気探査を実施したことを発表した。
 この航空磁気探査で得られたデータの解析結果は、今年5月下旬に開催予定の日本地球惑星科学連合2024年大会において発表する予定だ。チームによれば、プレート拡大境界に位置するアファール凹地中央部の地球電磁気学的な地下構造とその形成様式に関して新たな知見が得られることが期待されるとした。
 この探査は昨年11月16日~20日にかけて実施したもので、約50km×50kmの対象地域において、期間中に計5度の飛行調査を行ったという。その総飛行距離は約970kmに達し、長さ50 kmの7測線、長さ20 kmの3測線で良好な磁気探査データを取得したことを明かした。

※写真=九州大学の東野伸一郎教授が開発した「Phoenix LR」(提供:富山大、九州大、京都大)

 

※この記事の概要
 陸上で唯一みられる3プレート交わる三重会合点
 大陸分裂進行、地下構造と形成過程解明目指す  など