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空港施設は今年度増収増益、給排水が回復
航空機リースなどで経常1.5倍の31億円に
空港施設の2024年3月期連結決算(2023年4月1日~3月31日)は、売上高が前期比1.7%増の259億5000万円で、営業利益が27.1%増の31億8300万円、経常利益が49.6%増の31億7500万円、当期純利益が29.1%増の20億2000万円となった。配当については、中間配当7円、期末配当10円、年間合計17円配当を予定している。
売上げは期間中に賃貸用ホテルと事務所ビルを売却したことが減少要因となったが、その一方で給排水使用量の回復傾向が続いたことなどで前期を上回った。利益面では航空機リースファンドによる匿名組合等投資利益の計上や、諸工事の撤去費用引当金繰入額の減少などで、経常利益が前期の約1.5倍になった。航空業界では国内の行動制限がなくなり、旺盛な訪日需要とレジャー需要に支えられ、羽田空港など航空旅客数は国内線・国際線とも好調に推移しており、引き続き旺盛な旅客需要の継続が期待されるとした。
次期セグメント4項目、中長計画の適正管理
新たな事業伸びて売上13.3%増収予想
空港施設は、次期からセグメントの見直しを計画しており、現在は3つの不動産事業、熱供給事業、給排水その他事業となっているところ、新セグメントでは空港内不動産事業、空港外不動産事業(空港外不動産、ノンアセット事業)、空港内インフラ事業(冷暖房供給、給排水運営、共用通信)、その他の事業(海外事業、太陽光発電)とする。その上で次期2025年3月期の連結業績予想は、売上高が今期比13.3%増の294億1400万円、営業利益が6.9%増の34億300万円、経常利益が0.9%増の32億500万円、純利益が8.5%増の21億9300万円を見込む。現在のところ、1株当たり18円、うち中間配当9円を予定している。
※写真=空港施設の23年度決算は増収増益。経常利益は約1.5倍になった