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2018.12.07

WING

国交省、空港制限区域で自動走行の実証実験開始

乗員・旅客の移動想定、労働力不足の緩和へ

 国土交通省は、深刻化する空港地上支援業務の労働力不足によって旅行者の利便性が損なわれないよう、地上支援業務の省力化・自動化を推進している。12月から来年2月までの期間、仙台空港の皮切りに、成田空港、羽田空港、中部空港で、国内初の空港制限区域内の乗客・乗員などの輸送を想定した自動走行の実証実験を実施。実装に向けた課題の抽出を行う。
 この実験は、官民連携による取組みとして、今年6月26日から航空局が参加企業などを募集し、選ばれた事業者が各空港で実施する。まずは、12月10日から12日まで仙台空港で、豊田通商による実験が開始となる。成田空港では、12月17日から19日まで鴻池運輸とZMPが実験を行い、来年1月28日から30日まで丸紅とZMPによって実験を行う。羽田空港では、1月15日から25日までの平日のみ愛知製鋼、SBドライブ、先進モビリティ、NIPPO、日本電気での実験を実施し、2月ごろにはSBドライブが実験を行う。中部空港では、2月に丸紅とZMPが実施するほか、アイサンテクノロジー、ダイナミックマップ基盤による実験を2月ごろに実施する。さらに、アイサンテクノロジーとダイナミックマップ基盤は、2019年度にも実施を計画する。

 

※図=制限区域内の自動走行実証実験の概要(提供:航空局)