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2018.12.10

WING

三菱航空機、1700億円の増資完了

MRJ開発作業を加速

 三菱重工と三菱航空機は12月7日、三菱重工が保有する三菱航空機債権500億円を放棄すると共に、三菱航空機の募集株式の全てを引き受けた結果、三菱航空機が同日付けで1700億円の増資を完了したことを発表した。これは去る10月31日付で発表していた資本政策に沿った措置。
 この増資後の三菱航空機の資本金及び資本準備金はそれぞれ1350億円となった。両社は同資本政策により、三菱航空機の事業基盤を強化し、MRJの開発を加速していきたい方針だ。
 三菱重工によれば、三菱航空機は2018年3月末時点で1100億円の債務超過。そこで、ここまでも多額の投資を行っているほか、ナショナル・プロジェクトとして引くに引けない三菱重工としては、三菱航空機の資本を強化して、国産旅客機事業を継続する。
 なお、1700億円の増資の全てを三菱重工が引き受けたことで、三菱航空機における持分比率は三菱重工が86.7%(増資前:64%)増加し、他株主の比率は13.3%(同:36%)まで低下する。

 

※写真=三菱航空機の増資を完了したことでMRJ開発作業を加速する(提供:三菱航空機)