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2024.05.29

WING

小型機活用しHAPS模擬した5G通信実験に成功

 スカパーJSAT・NTTドコモ・NICT・パナHDの4者

 スカパーJSAT、NTTドコモ、情報通信研究機構(NICT)、パナソニック・ホールディングスの4者は5月28日、高高度プラットフォーム局(HAPS)を模擬した小型飛行機を活用し、高度4kmから38GHzでの5G通信実証実験に成功したことを発表した。
 実証実験では、共立航空撮影が運航するセスナ機を使用した。実験ではHAPSを用いた5G通信ネットワークのフィーダリンク/バックホール回線の実用化に向け、HAPSへの搭載を想定して新たに開発した通信装置をセスナ機へ搭載。自動追尾機能をもつレンズタイプのアンテナをHAPS地上局として利用した。
 これにより、高度約4 km上空のセスナ機と地上局3局との間で、38 GHz帯電波を利用した5G NR方式の上空中継による地上5G網のバックホール回線を確立することに成功。38 GHz帯電波による5G NR方式を使用した上空中継の複数リンクからなるバックホール回線の実証は世界初の試みとなった。

※画像=実験のイメージ(提供:スカパーJSAT、NTT、NICT、パソニックHD)