WING
ホンダジェット、日本で型式証明取得
ホンダジェットがいよいよ日本の空へ
航空局は12月7日、ホンダ・エアクラフト・カンパニーが開発した「ホンダジェット」に対して、同日付で型式証明を発行したことを発表した。ホンダ・エアクラフト・カンパニーは、去る5月17日に型式証明取得に向けた申請を行っていた。
ホンダ・エアクラフト・カンパニーが日本市場に投入するのは、ホンダ・エアクラフト・カンパニーが今年5月に発表した「Elite(エリート)」。ちなみにEliteは、2018年4月に米国連邦航空局(FAA)の型式証明を、また今月には、欧州航空安全局(EASA)の型式証明を取得済みだ。
同社によれば、ホンダジェット・エリートは主翼上面のエンジン配置(Over-The-Wing Engine Mount)形態や自然層流翼型、自然層流ノーズ、一体成型複合材胴体などといったホンダジェット独自開発の技術を継承しつつ、さらに複数の最新技術と装備が加えている。従来のホンダジェットに比べて、航続距離を約17%(396キロメートル増)延長したほか、エンジンインレットに客室内のノイズを低減する新構造を採用したことで、高周波のエンジンノイズ低減し、客室内の静粛性をさらに向上することに成功した。さらに、すべての飛行フェーズにおいて速度や巡航高度、燃料消費率などを最適化する飛行計画を自動作成する飛行マネジメント機能を付加したほか、気温や標高、機体重量などに基づき必要滑走路長、Vスピードおよび適正な上昇/進入角度などを自動計算することができるようになり、離着陸時および飛行時の安定性や安全性などの面でもその機能を強化した。加えて、ゴーアラウンド時にも自動操縦機能を保持することでパイロットの負荷を軽減する機能も装備した。
そのほか、機体のカラーリングに新たにアイスブルー、ルビーレッド、マナークオレンジの三色を追加。音響システムにはBongiovi(ボンジョヴィ)オーディオシステムを採用し、これは航空業界初のスピーカーレス室内音響システムとなる。さらに、ベルト付き化粧室シート、新デザインギャレー(厨房)、ツートンカラーの皮革製エグゼクティブシートなどのオプション装備も追加した。
※写真=ホンダジェット・エリート(提供:ホンダ・エアクラフト・カンパニー)