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2024.05.30

WING

大阪航空局、不適切整備でヒラタ学園に業務改善命令

 30件もの不適切事案確認、組織的悪質性も

 大阪航空局は5月28日、ヒラタ学園に対して、不適切な航空機整備が行われているとして、事業改善命令及び安全統括管理者の職務に関する警告を行ったことを発表した。
 これは大阪航空局が今年3月にヒラタ学園に対して臨時立入検査を実施したことなどで明らかになったもの。その結果、ヘリコプターを対象に複数の不適切な整備処置事案が判明した。大阪航空局によれば、発覚した不適切事案は30件にも及んだとのことで、例えば機体に不具合が発生した際、耐空証明の有効期限が切れた機体からの部品を流用していたことが明らかになったほか、適切な不具合措置を行わない状態で運航の一時的な継続が確認されたこと、さらにはマニュアルと異なる部品を使った整備をしていたことや整備記録未記入など、複数の不適切事案が発覚したという。