WING
成田4月の旅客317万人、16年同月水準まで回復
外国人2ヵ月連続で最多更新、国内は4月最高に
成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は5月30日の会見で成田空港の4月運用状況について、航空旅客数が全体で317万642人になり、前年同月比が32%増、コロナ禍前の2019年同月比が11%減だったと説明した。発着数全体では1万9668回であり、前年比が20%増、19年比が10%減となった。韓国や台湾など近距離アジアが好調で「12月から5ヵ月連続300万人超で推移」しており、旅客規模では「2016年4月くらいの水準だった」として、着実に回復へ向かっていることを強調した。
国際線旅客は257万5776人で、前年比が37%増、19年比が14%減となった。そのうち外国人旅客数が189万5715人、前年比41%増、19年比8%増で過去最高となっており、前月3月に過去最高を更新したにもかかわらず「これをさらに更新して開港以来の最高値」となった。一方の日本人旅客は50万4011人で、前年比49%増、19年比50%減であり、月ごとに回復しているものの依然低調で、円安による影響や航空運賃の高止まり状態が続き「アウトバウンドの回復がまだ」なされていないとした。通過客は17万6050人で、前年比7%減、19年比20%減だった。