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2024.06.06

WING

火星本星探査の検討方向性、3段階分けて段階的に拡大

 30年頃までに日本主導でコンパクトに火星表面着陸

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研空所(ISAS)は6月5日、火星本星探査の検討の方向性について、まずは火星表面の極域や高山などの任意の場所に対する着陸を、日本の独自性を活かしたコンパクトな規模で実現し、第一級科学的成果を創出しつつ、アルテミス計画に対する貢献および連携に向けたキー技術を獲得するという目標を明らかにした。
 ISASが火星本星探査構想の検討状況を明らかにしたのは、6月5日に開催された文部科学省の宇宙開発利用部会での一幕。ISASによると、宇宙基本計画を踏まえつつ、研究者および産業界と対話を通じて、現時点で考え得る火星本星探査の構想をまとめた。それによれば、プログラム化することにより、3段階に分けてステップバイステップで進める方針だ。ステップ1として、日本主導でコンパクトかつスピーディに、そして確実に火星表面に着陸することを目指し、小型自律的な改正着陸技術の早期獲得を目指すほか、火星表面への輸送手段の確立、複数の小型探査ロボットの展開を目指す。

※この記事の概要
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