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ワンターミナル・貨物集約の成田将来像固まる
20年代後半に上物着工、想定費用約8000億円
「新しい成田空港」構想検討会は6月6日に都内で開かれ、目指すべき成田空港の将来像の取りまとめ案について委員が同意した。この案では、新旅客ターミナルをA・B・C各滑走路に近い空港中央に配置する。その東側に新貨物地区を配置し、必要な貨物施設を集約して隣接地と一体的に運用する。どちらも2020年代後半の着工予定で、2030年代初頭には新貨物地区の供用を開始し、2030年代前半に新旅客ターミナルの供用開始を目指す。
取りまとめ案では、C滑走路整備およびB滑走路延伸が完了する28年度末に、現在の1・2・3タミを運用しながら新タミ整備を進める。新タミは30年代前半に最終形のおよそ半分の規模となるステップ1として供用を開始。このとき1タミの機能が新タミへ移り、2・3タミと接続して一体的に運用することになる。その後、速やかに新タミを増築するステップ2へ移行し、2・3タミのCIQなど本館機能を集約し、2・3タミはコンコースのような運用とする。また新貨物地区の整備は、新タミのステップ1より早い30年代初頭にも供用を開始。空港周辺の貨物機能を集約したい考えだ。
※図=3本目滑走路供用後のあるべき姿として示した新旅客ターミナルの位置。その東側には施設を集約した新貨物地区が位置する(提供:NAA)
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