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湖沼環境水で鳥インフルエンザ検出、ドローン活用で採水
AdvanSentinelと宮崎大学、「宮崎モデル」を全国へ
下水疫学などで環境・公衆衛生モニタリングなどを手掛けるAdvanSentinelと宮崎大学は、渡り鳥が飛来する湖沼の環境水を用いた鳥インフルエンザウイルス検出手法の確立とその社会実装を目指した共同研究を6月から開始した。両者は昨年12月、宮崎大学が実施したドローン採水で取得した環境水から、AdvanSentinelの技術によって鳥インフルエンザウイルス遺伝子を検出することに成功していた。
鳥インフルエンザの発生は、卵の価格やワクチンの生産量など、人の社会生活にも大きな影響を与える。そうしたなか宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター(CADIC)は、家畜伝染病に対する防疫・減災に関する国内外の様々な課題に取り組んでおり、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の対策もその一つだ。2020~2021年シーズンには、全国的なHPAIの流行がみられ、CADICは翌シーズンから毎年、宮崎県内の渡り鳥飛来池において渡り鳥の糞便を採取。HPAIウイルスの保有を調査しており、陽性例が出た場合には県の家畜防疫対策課と情報を共有して養鶏業者に注意喚起していた。
※画像=ドローンで湖沼から採水した水で鳥インフルエンザのモニタリング(提供:AdvanSentinel)
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