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2024.06.13

WING

PXP、自己回復強化した太陽電池を国際学会で発表

 宇宙放射線に強い耐性、実運用環境でも熱と光で自己回復

 

 次世代太陽電池の開発を進めているスタートアップのPXPは6月11日、自己回復強化型のカルコパイライト太陽電池を開発し、宇宙における強い放射線環境に強い耐性を示すことを、IEEE 太陽光発電専門家会議で発表したことを明らかにした。
 カルコパイライト太陽電池が強い放射線耐性を有することは周知の事実で、放射線の一種である電子線を、宇宙環境で約100年分に相当する量被ばくしても劣化しないことが報告されていた。さらに最近の研究では、カルコパイライト太陽電池は被ばくによるダメージを熱と光によって自己回復することが報告されており、これが強い放射線耐性を有する理由であると考えられてきた。ただ、電子線よりもさらにダメージの大きい陽子線に大量被ばくした場合、自己回復が追い付かず、劣化が発生していた。

 

※画像=自己回復強化型のカルコパイライト太陽電池の開発を進めている(提供:PXP)

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