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政府、骨太方針原案を公表、月内閣議決定へ
岸田首相、「経済・財政新生計画で豊かさと幸せ実感」
政府は6月11日、総理大臣官邸で第8回経済財政諮問会議を開催した。この会議のなかで「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太方針)の原案が公表された。原案では持続的な賃上げによる経済成長を目指すほか、GX(グリーントランス・フォーメーション)、DX(デジタル・トランスフォーメーション)、イノベーション技術の推進と社会実装を後押し。自動化やデジタル化などへの投資や脱炭素社会構築に向けた施策の推進、人手不足問題への対策を深化するなど、直面する社会課題に対応する。政府は月内にも「骨太の方針」を閣議決定する予定で、最終とりまとめ作業を急ぐ。
岸田首相は同会議の議論を踏まえ、「日本経済は33年ぶりの高水準の賃上げ、史上最高水準の設備投資など、コストカット経済から脱却し、成長型の新たな経済ステージと移行する千載一遇のチャンスを迎えている。今こそ、新たなステージに向けて歩みを進める時」であることを強調。「そのための鍵となるのは、物価上昇を上回る持続的・構造的な賃上げ。足下の賃上げの流れを、中小企業、地方経済など春季労使交渉以外でも実現していく必要がある」と話すなど、更なる賃上げに向けて産業界の協力を訴えた。
※写真=経済財政諮問会議の8回目の会合であいさつする岸田首相(提供:首相官邸)
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